金光教国際センター「猪瀬優理氏を囲むラウンドテーブル」(9/9)

2025年9月9日(火)、西近畿教務センターを会場に、金光教国際センター主催の「猪瀬いのせ優理ゆり氏を囲むラウンドテーブル」が開催され、本教の教師など12人が参加しました。

この度は、宗教社会学の視点から世代間継承やジェンダーを研究されている猪瀬優理氏(龍谷大学教授)を講師に迎え、「信仰継承に向けた信心実践と布教の可能性」をテーマに開催されました。

まず、片島立教かたしまたつのり先生(兵庫県・奥平野おくひらの教会長)より、教会が地域の居場所となることを願った、地域社会に開かれた取り組みが紹介されました。続いて猪瀬氏が「伝える、伝わる、問い直す―継承と布教のあいだ」と題して講話を行いました。

講話では、送り手主体の「伝える」に対し、受け手が共感や体験を通して意味を見出す「伝わる」ことの重要性が示されました。特に、祈りや所作といった実生活の「身体性」が「伝わる」ために重要であり、送り手と受け手の双方が変化し合う関係性の中で信心が内面化されていく過程が解説されました。また、宗教二世問題を背景に、信仰に自発的な意義を見出す機会が損なわれてしまう課題に触れ、次世代を「未知未信」の存在として尊重し、信頼を築く姿勢が信仰継承に不可欠であると指摘されました。

その後の質疑・討議では、「取次において、『神様に任せてそのままを受け止める』姿勢が、助かりへとつながる『伝わる』場を築く」「葬儀などの機会を『縁をつなぎ直す』場として大切にする」といった意見が出されました。社会背景の変化を踏まえた、今後の布教と信心継承の在り方を深く考える機会となりました。

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